弛むっていいよなー
「大きいとか、太いとか、硬いとかへの憧れは捨てるべきです。」
イチローさんに身体やトレーニングについて質問への答。
スポーツ業界では一般的(?)な
「体を大きくする、筋肉の鎧で固める」という事への一考すべき意見。
若かりし頃はそれで成績を出せても、
40を過ぎ結果を出した人にその類の方はあまりいないかも。
決意は固くてもいいのですが、頭が硬いのも、心が凍って硬いのも、
筋肉がパンパンカッチカチで硬いのも、あんまりいいことないです。
「コリ」ですし、「動きにくさ」に繋がることもあります。
たまーに相談を受けるのですが、「足首を『固める』靴」や「矯正下着」、
あれはどうなのでしょうね?
健康上の臨床結果があるのであれば信じますが、
何を読んでも「いいと思うよー」程度の内容です。
加圧トレーニングなどでもプーリングが終わればリリースして緩めます。
締め付ける、固める=「力む」状態、
あるいは、本来の動きを制約・制限する状態。。。
なんども言いますが、
「固くていいのは決意だけ」です。
また、中学校や高校の部活動でもよしとされる
「躍動感」や「力感」、「シャープさ」や「力強さ」。
それホントよしなの? という疑問が湧きます。
必要なのは「結果」であって、格好良さや美しさ(既成概念上の)では無い。
過去の経験則だけで指導する方はまだまだ多いようですね。
鳥取ワールドウィングのように、
そのスポーツに適した合目的性の高い体の使い方を学ぶ機会が
増えていくことを祈念いたします。
ところで、
イチロー選手や、サッカーの本田選手、また大谷翔平くんのように
10代から明確に自分の到達点や、達成のためのプロセスを考えられる人は
スポーツ界に限らず大スターにはならずとも、一定の成功を収めているようです。
結局成功の可否は「目標設定力」にかかっている部分も大きいかもしれません。
「今」だけの成果ではなく、シーズン通じて、
そして生涯通じての結果にはっきりとした目標・イメージを持つ。
これはスポーツだけじゃなく、生き方、人との関わり方にも通じますね。
実はこれができない40代、結構多かったりします。
どうしたいですか? の問いに答えられない。。。
最終的には「自分の心の核」に触れて気付くのですが。
さて話は飛びますが、
あちこちに「悩みや痛み」を抱えた方に多く見られる特徴があります。
「知らず知らずに肩に力が入り吊り上がり、呼吸はとても浅い状態。で口呼吸。。。」
極端ですが…
「弛む」 とは「だらしない」ことではなく、
「自分本来の能力をいつでも発揮出来る状態」に近づく感覚だと思います。
だって野生動物でストレッチしたり、し忘れて肉離れする事ってなさそうですものね。
「弛む」が自然の状態に近づけば、きっと良いことあるはずです。
「ココロ」も「カラダ」も「タマシイ」も弛んでホンワカしておきたい。
(初動負荷トレーニング実践中のイチロー選手。提携施設 はこちら)
イチローさんのインタビューである言葉を聞きました。
意訳すると
「人生とは、肉体的には加齢による衰えは有っても、
行うべきことを続ければ精神/経験的には充実してくるはず。」
と受け取りました。
第一歩、まず「弛む」事だと感じます。
弛むと言えば「TFH & 禅カウンセリング」
セッションの冒頭で、今の「コリ」や「痛み」を数値化します。
人によっては一歩ずつ、あるいは飛躍的にその感覚が「減少」してきます。
3ヶ月以上続く慢性的な痛み・違和感・コリ・緊張などは
ココロの感情と結びつきがあるケースが考えられます。
それに気付くことでその「違和感」が変化します。